投資信託

【手数料】投資信託の詳細の調べ方【運用実績】

今回はこの投信ってどういった商品なんだろう?と疑問に思った際の調べ方についての解説します。

記事の対象読者

投資信託これから始めようお考えている方、初心者の方

結論:3つのポイントは確認すべし

結論として確認すべきポイントとしては以下3点になります。

  1. 著しく高い手数料の投資信託は買わない。
  2. 運用実績がしっかりしている。
  3. 為替の変動が影響するかを把握しておく。

この3つは法定書面で以下の確認できます。法定書面にはどんなものがあるかは以下をご覧ください。

ですが、私が初心者の方におすすめするのはこの法定書面ではなく月次レポートです。時間のない方は法定書面の説明は飛ばしてここからご覧ください。

法定書面を見る

この法定書面というのは文字通り法律で開示が義務づけられているもので主に次のものがあります。

目論見書

どのような商品かを説明している資料で交付目論見書と請求目論見書がある。

一般の投資家が確認するには交付で十分です。請求よりもコンパクトに必要な情報がまとめられています。

ネットで販売会社のホームページから見られます。ダウンロードも可能。

楽天証券の例だと下記のようにPDFで見られるようになっています。

運用報告書

決算日までの運用結果について掲載されています。こちらも販売会社ホームページから閲覧、ダウンロード可能です。楽天の例ですと目論見書の下に運用報告書があるのが分かると思います。

決算が最近であればよいのですが、直近のファンドの運用状況を知りたい場合は月次レポートの方が向いています。

有価証券報告書

投資信託を設定されてからの投資信託の運用実績や財務状況について記載されていて、EDINETというサイトで投信の名前で検索すると閲覧することができます。

月次レポート(月次報告書)

これは法律で開示が義務付けられているわけではないのですが、月次ベースの運用結果がコンパクトにまとめてられていて多くの販売会社のHPで開示されています。

例えば気になる投信の先月の運用結果を知りたい場合

直近の情報を知るのに有用です。

週次レポート週次報告書(無いケースも多い)

1週間ベースの運用実績を公開しているファンドもありますが、これも月次レポート同様、開示が法律で定められているわけではありません。

また月次レポートは多くのファンドで開示されている一方、週次レポートを開示しているファンドはほとんどありません。

確認ポイント

目論見書や運用報告書はページ数も多く膨大な情報量になります。そして投信の初心者にとってわかりやすい内容になっているかというと残念ながらそんな事はありません。

ですので、ここだけは確認すべきポイントに絞って以下にまとめてみましたのでご確認ください。

月次レポート(月次報告書)で確認することをお勧めします。

楽天・全米株式インデックス・ファンド 愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の月次レポートを例に見てみましょう。

①為替ヘッジの有無

日本国内の資産であれば関係ないので割愛してください。

月次レポートのファンドの特色といった項目があるかと思います。

外国の資産に投資する場合必ず、その中に為替ヘッジの有無について記載があります。上の例ですと、「為替ヘッジは行いません」となっています。これはつまり、もし投資している株式自体の時価が変動しなかったとしても円に対して(この商品の場合は米ドル)為替レートが上がればプラス、逆に円高になればマイナスに働きます。

為替ヘッジが有りの場合(50%ヘッジなどもありますが、ここでは100%全額ヘッジとします。)基本的には証券価格の変動リスクのみとなるよう反対の通貨ポジションを持っています。(ただ厳密に日本との金利差が大きい通貨の場合はヘッジコストがかかりますが為替変動の影響に比べれば全然小さいです。)

ざっくりいえば、為替の動きが影響するかどうかを購入前に知っておくべきということです。

そうすれば円高、円安を気にする必要があるかないかを事前に知った上で購入することができます。

 

②各種手数料

次に手数料についてです。手数料などの費用がどれくらいかかるのかも月次レポートで確認することができます。

手数料などの投資信託にかかる費用についてはファンドの費用というところにあります。

細かくいろいろ書いてありますがまずは赤字部分を確認しましょう。どの月次レポートでもたいてい強調されています。赤字部分の一番下「実質的に負担する運用管理費用」を確認してください。年0.162%程度となっています。基本的にはこれが一番大きなものになります。

あと気を付けたほうがいいのは購入時手数料、信託財産留保額です。購入時手数料は購入時に直接、信託財産留保額は解約時に差し引かれるものなのでこれがある場合は注意が必要です。

現在はこの例に挙げてる投資信託のように無いものも多いのでそちらを極力選ぶべきかなと思います。

③運用実績

運用実績も月次報告書で確認することができます。たいていは最初のページに載っています。

この投資信託が始まってからの基準価額と純資産の推移がグラフで載っています。

このグラフからこのファンドが収益をあげているか否かのおおよその判断がつくかと思います。気を付けなくてはいけないのは分配金有りのファンドについてです。分配金がある場合は必ず分配金再投資基準価額の方を見るようにしてください。

分配金有りの際に普通の基準価額で見てしまうと分配金が支払われた後ベースになるため、パフォーマンスが著しく悪く見えるからです。

またリーマンショック時2009年辺りや2020年3月のコロナショックなどは基本的に多くのファンドが大幅に下落していると思いますが、そこからどれだけ回復しているかもひとつのポイントになります。

この記事のまとめ

以上が、投資信託の詳細の調べ方になります。

おさらいとしてポイントとしては以下3点になります。

  1. 著しく高い手数料の投資信託は買わない。
  2. 運用実績がしっかりしている。
  3. 為替の変動が影響するかを把握しておく。

以上を抑えるために月次レポートを確認して投資をしていきましょう。