要因分析の誤差にはどういうものがあるのかという問題が業務上であったのでここでまとめておきたい。
結論から言うと
誤差項=ポートフォリオ誤差+ベンチマーク誤差+リンク誤差
リンク誤差というのは複数期間でリンクさせたときに各効果に現れる複利効果とポートフォリオとベンチマークに現れる複利効果に差が出ることからこの差が生じる。
残りのポートフォリオ誤差とベンチマーク誤差は構成比側とセクター別収益率側の要因に分かれる。
構成比側
- キャッシュフローの扱いが収益率の計算と合っていないとき
- 修正ディーツ法などで期中の平残が取得できないとき
- 指数の構成銘柄入れ替えなどで、ベンチマーク側の構成比処理による場合
セクター別収益率側
資産の全売却時の収益率を0とするなどの特殊処理を行っている場合